★冥王の刻印★太陽王とボウアン

 

周りの壁の無数の壁龕には、人とも蜥蜴ともつかない生物の木乃伊が横たわってイノックを見つめている。そして、一段高いところで朧に輝く水晶の台座の上には、かつてはエジプトの太陽王の衣だったと思われる襤褸を着て、頭には被り物を被り、右手には王錫を持ち、左手には蓋のない新品のブリキのように鈍く光る金属の箱に入った黒い偏多面体を抱いた骸骨が横たわっていた。

太陽王とボウアン


★新熊昇さんHP 無料小説あり


 

 

 

 

 

 

 

 

Site.com MENU

Copyright (C) 波動走査おどるマンダラ All Rights Reserved.
inserted by FC2 system